拍手レスと例のアレ

>更新ゆっくり待ってます、へこまないでください。

ありがとうございます。お言葉沁み入ります。月子の事もありがとうございます。月子の分も私からお礼を。

続きはリクエストいただいたマイマイトーカでポッキーゲーム。

 

「苺々ちゃんあともうちょっとだからご飯食べてしまって? 洗い物できないよぉ」
「ん…。んー」
「食欲ない? …なにかあった?」
「ううん、別に。ちょっとね、仕事の事考えてただけ」
「んもう。家でくらいはゆっくりしなよ。なにかたいへんな事があったのかな?」
「ないけど…ちょっと疲れたなって」
「そかぁ。……あ、そうだ。今日ポッキー買ってきたよ。今日はポッキーの日だってさ」
「馬鹿らしい…」
「んしょっと。ほら、これ。甘いもの食べたら元気出るかも」

「…………桃歌。ポッキーゲームって知ってる?」
「なーにそれ?」
「あーんして」
「ん。あーん。………………!?」

苺々の手が桃歌の頭を包んでその髪を梳く。そして、いつもみたいに、キスするみたいにその目を伏せて、桃歌のくわえたポッキーの反対側に口づける。愛おしそうにするその動作に桃歌が顔を赤くしていると、ポッキー越しにこりこりという静かな振動が桃歌の口まで伝わってくる。

「ん…ふ…」

洩らした吐息はどちらのものかなんのためか。次第に二人を繋ぐ甘いお菓子の橋は短くなっていき、やがて消えてしまった。残るのはチョコのほの苦い甘みだけ。苺々がそっと桃歌から身を離す。

「もう……苺々ちゃんのえっち」

桃歌が小さな声で呟いた。

「もう一本食べたらきっと私、元気になる」
「…うん。いいよ。元気になるまで、こうしていよう」