二人の日常

ぱぱぱぱー ぱぱぱぱー

「……はふ」
「……結婚式、か……」
「てれび?」
「ん。…………桃歌は、似合いそうね」
「んぅ、髪の毛くしゃってしないで。にあうの? わたしが?」
「うん。花嫁さん。真っ白なウエディングドレス。教会にライスシャワー。綺麗なブーケ。ケーキは桃歌の手作りだったりね」
「ええー? どしたの苺々ちゃん。わたしまだそういうの想像つかないよ」
「……きっと、似合う」
「かなしそうに、笑うのね、苺々ちゃん」
「なってね、いつか。……綺麗な花嫁さんに。その時は私は──」

「苺々ちゃんとふたりでドレスで並ぶんだね、ふふっ」

「……ぇ……?」
「苺々ちゃんはどんな色のドレスが似合うかな? きっと、かっこいいんだろうな。いいね、はなよめさんふたりって。かっこういいね」
「……ぅ」
「まいまいちゃ……?」
「……ぅ、…ぅ、うぅ……っ。……っひ、桃歌……馬鹿……。本当に、貴女って馬鹿よ……」
「しってる。しってるよ苺々ちゃん。……泣かないで?」
「う、うぁぁ……」